【くま子の冒険 18】

2007-04-18(Wed)
6月21日
 今日はシェフィーダ先生のところで勉強してから、伝説の武器屋に直行。
 爺さんは帰ってきてるみたい。
 「いらっしゃい……おや、いつものお嬢ちゃん」
 「爺さん、どこ行ってたのさ」
 「うむ。ちょっとした探索じゃよ」
 爺さんの話によると、伝承に残っている刀剣を求めて魔境ハコネと呼ばれる場所に行ってきたらしい。
 魔境ハコネと言うのは、箱根山を中心とした魔界との融合が進んでしまった地域のことで、魔界の生物が棲息している危険な場所らしいよ。
 箱根山は、霊的な力の強い場所で元々は神聖な場所だったらしいんだけど、何百年か前に霊的な力を悪用して魔界とこの世界をつなぐ穴をあけてしまった奴がいるんだって。
 その穴のせいで魔境ハコネは今も少しずつ大きくなってるみたい。
 「それで宝物は見つかったの?」
 「う~む。見つかったんじゃが、雷神の腕と比べられると見劣りするじゃろうな」
 爺さんが見つけ出してきたのは国重という日本刀だった。
 業物らしいんだけど、爺さんが手に入れたものはちょっと問題があるみたい。
 この国重を手にした者は、ことごとく勝負に負けてしまうらしい。
 最初の持ち主が飼い猫を斬り殺したことが原因だとされていて『呪いの猫斬丸』と呼ばれていたらしいよ。
 「何で呪いの剣が宝なのさ~」
 「文書には国重としか書いてなかったからのう……まさか猫斬丸だとは思わんかったんじゃ」
 「その呪いは解けないの?」
 「まだ猫斬丸の呪いが本物かどうか確かめないことにはのぅ」
 「え~っ! まさか、それで勝負するの?」
 「そんなことはせんよ。呪いに詳しい知人がおるから彼に鑑定を頼もうと思っとる」
 「へぇ~」
 「そこで頼みがあるんじゃが、この猫斬丸を届けてくれんかのう。もちろん駄賃は出すぞ」
 「遠いの?」
 「いや、すぐ近くなんじゃが、ワシは帰ってきたばかりで疲れとるんじゃ。今日は早く休みたいと思ってな」
 「じゃあ行ってきてあげるよ」
 「それはありがたい」
 ボクは猫斬丸を持ってハイデルさんの家に向かった。
 あれっ? 何か見覚えのある場所……。
 ここってシェフィーダ先生の家じゃん!
 何だか良く分からないけど、とりあえず届けておかなきゃ。
 「先生~、届け物だよ~っ」
 しばらくすると奥の部屋からシェフィーダ先生が出てきた。
 「届け物?」
 「伝説の武器屋の爺さんが、この剣に呪いがかかってるかどうか調べて欲しいんだって」
 「何故お前が伝説の武器屋と関わっている?」
 「それは、まぁ、色々あって……そんなことより、どうして先生が呪いに詳しい人なのさ!」
 「別に詳しくは無い。そういった事象も研究しているというだけだ」
 「じゃあ、この剣が呪われてるかわかるの?」
 「調べてみなければわからん」
 「じゃあ、調べてみてよ」
 「急ぐ必要があるのか?」
 「えっ、う~ん、爺さんは今日はもう休むって言ってたから明日でもいいと思うけど……」
 「では明日までに調べておこう」
 「え~」
 「何か不都合があるのか?」
 「無いけど~」
 どうやって呪いを調べるのか見てみたかったなぁ。
 追い払われるようにして先生の家を出たけど、他に用事も無いし……。
 定期健診までまだ時間はあるけど今日は素直に帰ろう。
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