【くま子の冒険 23】

2007-05-06(Sun)
6月26日
 今日は伝説の武器屋を覗きに行くことにした。
 商店街を歩いていると、途中で見知らぬ婆さんに呼び止められた。
 「あんた、これを落としたよ」
 婆さんは茶色の封筒をボクに突きつける。
 見たことも無い封筒で、ボクの持ち物じゃないのは確実。
 「ボクのじゃないよ」
 「いやいやいや、あんたが落としたのを確かに見た。はっきりと見た。間違いなく見たよ。これはあんたが落としたものだよ」
 そう言って婆さんはボクに封筒を押し付けて逃げ去ってしまった。
 ボクのものじゃないんだけどな~、どうしよう~。
 警察に届けたほうがいいのかな。
 でも封筒を良く見ると伝説の武器屋宛になってる。
 直接、爺さんに渡しちゃえばいいか。
 で、その封筒を爺さんに渡すと、中に入っていた書面を見た爺さんはブルブルと震えだした。
 「ど、どうしたの?」
 「これは……これは、マハラレルの雷神の腕の在り処を示した文書じゃ」
 「雷神の腕って、この前、鯖島屋が見せびらかしにきた剣のこと?」
 「あれはクラズマリュグの雷神の腕じゃな」
 爺さんの話によると、雷神の腕と呼ばれる剣は何種類もあるらしいんだけど、その中でも最も優れているとされている剣が5本あって、クラズマリュグとマハラレルってのはその5本の中に数えられる名剣らしいよ。
 「しかし、こんな重要な文書を誰が……?」
 もし発見できれば数十億円という値がつく名剣らしくて、そんな情報をタダで提供してくれる人がいるなんてちょっとあやしいよね。
 「鯖島屋あたりのイタズラかもしれんが……この文書自体は偽物とは言い切れん」
 「じゃ、探しに行くの?」
 「うむ……そうしたいが……目的地は魔境ハコネの中心部に近い場所のようじゃ。年寄りにはちと厳しいのう。偽情報の可能性も否定できんし、とりあえず、この文書についてもう少し調べたほうが良さそうじゃな」
 爺さんは困惑顔だけど、何か元気が出てきたみたい。
 でも1人で魔境に出かけたりしないか心配だなぁ。

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