【くま子の冒険 59】

2007-09-05(Wed)
8月1日
 背中の痛みは無くなったので予定通りに魔物の町へ。
 町に向かう途中、1匹の魔物に遭遇したけど桃美さんがやっつけてくれた。
 町の様子は特に変わったところは無く、人間の侵入を警戒しているという感じはない。
 魔物たちにとっては、3日前のボクたちの侵入は大した事じゃないみたいだね。
 それにしても、地下へ続く道はどこにあるのかなぁ。
 中央の建物には、それらしいものは無かったし……どこかに地下鉄の入り口みたいなのがあるのかな?
 屋根の上からだと見落としてしまう可能性もあるから、魔物に見つからないように町の中を探索。
 魔物に見つからないように気をつけてはいるんだけど、正午が近づくにつれて暑さで集中力が途切れ、魔物に発見される回数が増えてきた。
 その度に逃げて隠れたり、やっつけたりで、だんだん疲れてきた。
「日が沈むまで、まだ時間があるけど、今日はもう休もうよ」
「そうね。できれば探索ははやく終わらせてしまいたいけど、これ以上、魔物と遭遇するのは得策とは言えないわね」
 桃美さんも同意してくれたので今日の探索は打ち切り。
 で、町から出ようとした時、赤茶色の毛に覆われたゴリラみたいな魔物が現れた。
 ドクロでできた首飾りとか恐竜の頭蓋骨みたいな兜とか、今までに見た魔物とは違う格好をしている。
「グゥルォアアア!」
 赤茶色のゴリラは、雄たけびを上げて骨を組み合わせて作ったような杖を振りかざす。
 すると突然、サッカーボールくらいの火の玉がいくつか現れてボクたちのほうに飛んできた。
「うわぁ!」
 ボクは突然の攻撃に焦って、うっかりジャンプして火の玉をかわしてしまった。
 これじゃ、次に攻撃がきたらかわせないっ。
 無情にも滞空中のボクを目がけて次の火の玉が襲い掛かってきた。
「くま子!」
 桃美さんが咄嗟にワイヤーでボクを引き寄せてくれたお陰で何とか火の玉を回避。
 でも、赤茶色のゴリラは次から次へと火の玉を放ってくる。
 戦って倒せない相手ではないかもしれないけど、まだ他の攻撃手段を持ってるかもしれないし、ここは逃げたほうがいいよね。
 何か逃げてばっかりだけど、戦わずに済ませられるならそのほうがいい。
 戦うのはベッドの上だけで充分だっ!
 赤茶色のゴリラは、そんなに足が速くないらしくボクらは何とか逃走することに成功し、無事に町の外に出ることができた。
「それにしても、あの火の玉は何だったのかしら?」
「魔法かなぁ」
「魔法なんて始めて見たわ……」
 そう言えば攻撃魔法とかって初めて見たなぁ。
 あの赤茶色のゴリラは、ボクより魔法の才能があるってことか……。
 なんかムカつくなぁ。
 それにしても魔法を使う魔物がいるなんて厄介なことになったなぁ。
 魔物がいるってだけでも厄介なのに。
「あの周辺に何かあるのかもしれないわね」
「そっか。あの赤ゴリラは地下の入り口の番人なのかも」
 明日は、赤ゴリラにリベンジだっ。
 でも、魔法を使う魔物なんかに勝てるのかな~。
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