【くま子の冒険 65】

2007-09-26(Wed)
8月7日
 今日も朝から暑い。
 しかも、朝から体長30センチくらいあるでっかい蚊みたいな虫に襲われるし!
 あんなのに刺されたらかゆいどころじゃなく、死んじゃうんじゃないかな。
 おそろし~。
 で、正午近くになって前方に昨日の人間たちがいるのを見つけた。
 ウリムリは、仲間に肩を借りて歩いている。
「それ以上、近づいたら殺すぞ!」
 ボクに気づいた若い男が声を荒げて叫ぶ。
 それに反応してウリムリもボクに気づいたみたい。
 ウリムリが仲間に、ボクは魔物じゃないことを説明してくれて人間たちの警戒が解けた感じ。
「魔物でないことはわかったが、一体どこの者だ?」
「尾牧シティだよ」
「どこだ、それは? 聞いたこともないな」
 魔境から出たことの無い彼らには、どこのことだかさっぱりわからないみたい。
 まさに国内の中の外国って感じ。
「じゃ、東都のことは知ってる?」
「……族長なら知っているかもしれん」
「族長はどこにいるの?」
「村にいる」
「村なんか作ったら魔物に襲われるんじゃないのかなぁ?」
「俺たちは、村を守る力がある」
 彼らの話では、このあたりに住んでいる人間は少なくないみたい。
 いくつかの部族が存在していて部族ごとに色々な特徴があったりもするみたい。
 同盟関係にある部族や敵対関係にある部族もあるみたいだね。
 魔境の中でも人間同士のいがみ合いが存在しているってのは、ちょっと悲しい話だね。
 ま、とりあえず、族長は東都のことを知ってるみたいだから、魔境を東へ抜ける道も知ってるかもしれない。
 会ってみる価値はあるかもしれないね。
 ウリムリたちと一緒に村に行くことにしよう。
 ちなみに、彼らの中でリーダー格の若い男がムウゼボイ。
 もう一人の男がドカラハバ。
 がっしりした体格で、この中で一番強そうな女がオデニカミダ。
 ウリムリと同じくらいの年頃で無表情な女の子がマタドゥドゥって名前らしい。
 書いておかないと覚えられないな……。
 まぁ、村についたらお別れだし、覚える必要もなさそうだけど。
 それにしても「村はすぐ近くにある」みたいな言い方をしてたのに、今日中にはたどり着かなかった。
 この人たちの「すぐ近く」ってどれくらいの距離のことなんだ……。
 そんなわけで今日も野宿だよ。
 ま、この人たちにまぎれてれば桃美さんに発見されにくくなりそうだし、寝てる間も誰かが見張りをしてくれるみたいだし、いつもよりは楽できそう。
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