【くま子の冒険 69】

2007-10-10(Wed)
8月11日
 今日は朝から村人たちが集まって話し合いをしていた。
 でも、なかなか意見がまとまらないみたい。
 出ていた議題の1つに自分たちの部族だけで魔物を撃退できるようになろうってものがあって、これはジュガラッザ派の考えみたい。
 話によれば、昨日援軍に来たヘルトサングの族長はジュガラッザに求婚してるらしい。
 だけどジュガラッザがヘルトサングの族長と結婚したらジュガラッザはこの村から出て行かなければならないし、そうなると村をまとめる人がいなくなっちゃう。
 多分、この村はヘルトサングに合併吸収されることになるだろうね。
 だからジュガラッザとしてはヘルトサングにあまり頼りたくないみたい。
 だけど、現状ではヘルトサングの助力無くしては、とても魔物と対等に戦うことはできなさそう。
 逆にヘルトサングと合併したほうが良いと考えている村人も結構いる。
 もう1つの議題は、魔物から村を守るだけじゃなく魔物を討伐しに行くべきだというもの。
 この村の戦力じゃとても無理だと思うんだけど、どうやら昨日の戦いでヘルトサングを呼びに言った数人の村人は、それなりの実力があるみたい。
 援軍の中にいたらしいから強がりということではなさそうだね。
 ただ、実力のある者が数人いたとしても、それだけじゃ人数が足りない。
 ヘルトサングと協力する必要が出てくるけど、ヘルトサングに頼りたくないジュガラッザはこの意見には否定的。
 でも、村の中でジュガラッザ派はそんなに多くない感じ。
 魔物討伐に出るべきだという意見のドゥトゥスミという男のほうが人望があって支持者も多いみたい。
 ただドゥトゥスミもジュガラッザに真っ向から反対する気はないようで、攻める機会があればという条件をつけて譲歩している。
 会議で話し合われていたのは、こんな感じのことだった。
 自分の部屋に戻ったジュガラッザは、落胆した様子。
「爺様から預かったカンディルマだが、私に従う者はいないのだ……」
「そんなことないって」
「より強い部族となって魔物を倒したいという皆の意見はわかるのだ。だが古より続いてきたカンディルマを亡くすわけにはいかないのだ」
 ふぅむ。ジュガラッザも大変なんだなぁ。
 今夜は、優しくたっぷりと慰めてあげないといけないね。ぐふふ。
 なんて考えていたら、村が騒がしくなった。
 また魔物の襲撃かな?
 しばらくしてマタドゥドゥが報告にやってきた。
 どうやら魔物の前進基地が発見されたらしく、ドゥトゥスミたちが出撃の準備をしているらしい。
「魔物と戦うの?」
「ヘルトサングからの応援要請がきたのだ。いつも助けられているし出撃しないわけにはいかないのだ。だが私は爺様のそばを離れるわけにはいかないのだ。クマコ、私の代わりに行って欲しいのだ」
「うん、別にいいけど」
 前進基地がどの程度のものかわからないけど、魔物の強さがどの程度のものか見極めておかないとね。
 東都に向かう道につながってるはずだし、先の様子もわかるかもしれないもんね。
 で、今日のところは出撃の準備。
 明日の早朝に出発みたい。
 早朝に出発じゃ、夜にジュガラッザとウフフなことができないな~。がっかり。
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