【くま子の冒険 83】

2007-11-28(Wed)
8月25日
 今日は朝から会議。
 内容はヘルトサングと合併するか否か。
 村人が生き残る為には、ヘルトサングと合併するしかないと思うんだけど、ジュガラッザは頑なに反対している。
 ヘルトサングとの合併は、ジュガラッザがエニエスの嫁になることを意味しているし、合併というよりはヘルトサングに吸収されるようなものだから事実上カンディルマは消滅することになる。ジュガラッザにとっては選択したくない道だよね。
「そんなにカンディルマの名前が大事なのかよ! だったら俺たちは出て行く。命のほうが大切だからな!」
 結局、若者4人がカンディルマからの離脱を表明して去っていった。
 カンディルマに残る村人は10人にも満たなくなってしまった。
「クマコは、残ってくれるのだろう?」
「悪いけど、無理だよ」
「何故なのだ? クマコと私は深く愛し合っているではないか!」
「そりゃあ、ジュガラッザのことは好きだけど、ボクにも帰る場所があるし~」
「クマコの帰る場所は此処なのだ!」
「そんなこと勝手に決められてもさ~」
「言うことを聞かぬなら、ここから離れられない体にしてやるのだ」
 ジュガラッザは、薬が入っているらしい瓶を手にする。
「待った待った! 毒だったらどうするのさっ」
「これは曾婆様の作った媚薬なのだ。これを飲んだ男はたちまち女に夢中になるのだ」
「ボクは女なんだけど……」
「……無念なのだ……女を誑かす薬は爺様が使い切ってしまったのだ……」
 ありがとう、爺さん。
「その薬はもう作れないの?」
「材料となる木の実は、赤い山に登らなければならぬのだ。この村にそこまで行ける者はいないのだ」
 赤い山っていうと麓にゴリラ系の魔物がいるからな~。
 魔法を使う奴までいるし、アウカイアの魔物なんかよりよっぽど手強い魔物だもんな~。
 そういえば、桃美さんはどうしてるんだろう。
 ボクってばちょっと道草しすぎじゃない?
 しかも近隣の村にも勇者とか言われるくらいまで目立っちゃってるし。
 そんな話が桃美さんの耳に入ったら、間違いなく居場所がばれるよ!
 やばい~。
 アウカイアよりゴリラ系魔物より桃美さんのほうがこわいからな~。
 今夜、ジュガラッザをたっぷりと可愛がったら夜逃げしよう。
 アウカイアをやっつけちゃえばカンディルマも少しは平和になるはずだし、ボクに残された道はそれしかない。
 アウカイアをやっつけて東都へ行くぞっ!
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