【くま子の冒険 90】

2007-12-23(Sun)
9月1日
 9月になったというのに今日も朝から暑い。
 はやく冷房の効いた快適な空間でゲーム三昧な日々を送りたいなぁ。
 その為には、目の前の関門を通り抜けないと。
 でも、突撃すると余計に魔物と思われそうな気がしてきたから、歩いて行くことにしよう。
 森を抜けてしばらく歩き続けると、堀の中から迷彩塗装のワゴン車が2台出てきてボクのほうに向かってきた。
「止まりなさい。指示に従わない場合は攻撃します」
 うわ~、やっぱり魔物と思われてるのかな?
 ワゴンはボクから20メートルほど離れた所に止まって、中から銃を構えた軍服の人たちが5人ほど出てきた。
「お前1人か? ここで何をしている?」
「1人だよ。東都に行くところ」
「東都に行く? まさかハコネを越えてきたというのか?」
「うん、一応……」
「ハンターか? それならIDを見せてみろ」
「ハンターじゃないし、IDなんか無いよ……」
「怪しいな。変幻鬼じゃないだろうな?」
「変幻鬼?」
 ボクの疑問には答えず、軍人はボクの額のあたりを調べている。
「角は無いが、新種の鬼族かもしれん。連行だ」
「鬼じゃないって!」
「こんな危険な場所に子供1人でいられるはずがない。もっと詳しく調べてシロだと判定が出るまでは何処にも行かせられない」
 ボクは手錠をかけられた上に縄でぐるぐる巻きにされてしまった。
「こんな美少女が鬼なワケないだろ~っ」
 そんな叫びもむなしく、ボクはワゴンに乗せられて防壁の地下に連行されることになってしまった。
 防壁の地下は迷路みたいになっていて、魔物が侵入しても邯鄲には抜けられないようになってるっぽい。
 ボクは、何もない小さな部屋に放り込まれ、そこで身体検査と称して服を脱がされ、体中を触りまくられ、アソコまで調べられてしまった。
 ボクを調べていたのは女の人だったけど、それでもこんなのひどいよ~。最悪だよ~。
 もっと美人のお姉さんと体を絡ませつつウフンアハンしながらだったら検査も楽しいんだろうけど。
 身体検査が終わって1時間くらいたっても小部屋の中に閉じ込められたままだし。
 何もすることがなくてボーッとしていると、いきなり扉が開いた。
「迎えが来た。出ていいぞ」
 迎え?
 何が何だか良くわからないけど、ボクは防壁の地下から出ることができた。
 そして、ボクを迎えて来たという人は見知らぬ人物だった。
 年齢はボクよりも上くらいかな。
 スラッとした体型で胸もそんなに大きくないから一見すると男にも見えるけど、顔はかなり美人顔。
「遅くなって悪かったな。この辺りのことはよくわかんねーからさ」
「……キミは誰?」
「ああ、俺は万美奈(よろず みな)。舞神博士に頼まれて迎えに来てやったってわけさ」
 どうやらアウカイアとの戦いで使った照明弾のお陰でボクの居場所がわかったらしく、航海ルートで美奈が迎えに来たみたい。
 あの時、照明弾を使ってなかったら、ボクは防壁の地下で軍人たちにずっと辱められていたかもしれない。
 う~ん、一瞬の判断で未来が変わってくるものなんだね。
 で、美奈の乗ってきたタイヤの無いバイク……反重力で走るらしいけど、さっぱり意味がわからない……に乗って、東都を目指すことにしたよ。
 というのも、ワールドウェポンエキスポは今週末に行われるってことで、伝説の武器屋の爺さんも明日には東都にやってくるらしい。
 まさにギリギリセーフだよね。
 でも、これで一安心だよ。
 今日はぐっすり眠れそう!
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